・SMB向けSaaSを展開する上場企業にてクラウド利用料を削減

・当社の提案からクラウド利用料削減プロジェクトが発足し、1年間で前年比50%削減を実現

・運用自動化・DB設計見直し・APM導入等を行い、SaaSのパフォーマンスを向上

クライアントは顧客数千社を抱えるSaaS事業者でしたが、年間のクラウド利用料がARRを上回っていました。
クラウド利用料最適化に関しての知見がなく、以下のような理由で高額なクラウド利用料になっていました。

・削除されていないインスタンス・リソースが大量に存在する
・商用環境ではスパイクアクセスに合わせたプランになっている
・商用・開発環境ともに土日夜間でも平日日中と同じプランになっている
・ゴミデータがDBパフォーマンスを劣化させているがスペックアップで対応している
・アプリケーションの処理速度を改善するためにサーバースペックアップで対応している

当社がPMOとして削減プロセスの策定・現状調査・技術調査・技術的な問題解決・実行支援を行いました。

具体的には、
・削減プロセスの策定(①不要なインスタンス削除、②ベンチマーキング、③サイズ見直し、④ボトルネックの改修)
・APM導入によるパフォーマンス監視と料金プラン制御
・オートスケーリング等設定の見直し
・リザーブドインスタンスの購入
・DBゴミデータ削除方法の調査・提案
・ベンチマーキング
・DBパフォーマンスチューニング
・Shardingによる負荷分散の実施
・非機能要件の明確化・見直し
・インシデントフローの整備
・ヘルスチェックに基づく再起動・夜間障害一次対応の外注化
・SPOFの改善
・自社認証基盤の実装方法改善
・高負荷処理の分散化
等を行い、アプリケーションのパフォーマンスを高めつつクラウド利用料を前年比50%削減いたしました。

Site Reliability Engineeringチームを立ち上げ、運用監視のみならずコスト最適化にも取り組んでいく予定です。